どのような仕事も、段取り8分、といわれる。
友近のネタで、段取りが口癖のピザ店長、というものがある。
このネタには、モデルがいるそうで、友近の故郷の焼き肉のおっちゃんがそれ。
実際にテレビ番組に出演していたが、なにを聞かれても、段取り、という言葉をつかっていた。
かしこまりました、のあとに、段取ります、とつけくわえると、安心感がある。

建築家の仕事も段取りだらけのようなもので、全体の仕事のボリュームのうち、やはり、8割は段取りについやされている事が多い。

経験をつんだところで、段取りは続く。段取るスピードがあがるか、無駄な段取りが減ってくるくらいだろうか。

当社も、以前は、段取りが悪く、深夜まで作業をつづけたり、徹夜作業となったりした時期もあるが、最近は、きっちり、9:00〜18:00で完結するようにし、土日祝日は休みとしている。

さて、段取り力を鍛えるには、ピクミンというゲームがいい訓練になる。
100匹のピクミンを3人の指揮官でコントロールし、お宝をあつめたり、敵を倒したりするというゲーム。
ストーリーに沿うゲームだが、一部、タイムアタックとか、パーフェクトを目指すものがある。
なかなか、パーフェクトを出すのは難しい。

100人の部下と3人の指揮官。これを統括するマスターオブコマンダーとして、ひっきりなしに段取りまくらねばならない。まずは、ピクミンの数匹に金塊運びをやらせておきながら、あちらに進軍させ、あの敵を倒し。そのすきにもうひとりの指揮官で南への進軍をさせ、さらに、もうひとりの指揮官で、、、。
プレイ中は、ひっきりなしに、操作する指揮官をいれかえねばならず、もう、脳みそが沸騰してくるようになる。

これは、段取り力のほかに、大組織の指揮系統の訓練も網羅されている。
アトリエ系の建築家は、プレイングマネージャーのようなものだから、自分と部下の様子だけ段取りしていればいい。大組織になると、また違ってくる。

見方を変えれば、建築家も、対スタッフ、対クライアント、対施工者、対行政。複数の方面にむけて、同時並行で段取りを駆使しているといえる。

段取りがスムーズにいくと、やはり、すっきりとした気分になる。

建築家にかぎらず、世の中のすべての仕事は段取り8分。

そして、自分の人生の段取り。
やはり、目標をたて、頂上への道のりをこまかな階段状に段取る。
段取りとは、階段の段を取る、という語源ではないだろうか。書いていて気がついた。
頂上へのアタックも、ルート開拓して、段取りさえできれば、あとは、登るだけだ。
どのような険しいルートでも、段取りさえ出来上がれば、一段一段のぼっていけば、到達する可能性が見えてくる。そのようにしてきたし、これからもそのようにしていくつもりだ。
まあ、人生は難しく、なかなかおもうようには運ばないのだが。

神のような段取り力を身につけたいものだと思う今日このごろだ。