クライアント宅で、四方山話が弾む。
クライアントは警察官であり、山岳警備の任にもついている方。

まずは、射撃大会の話。
最年長記録で個人優勝をはたし、団体選にも貢献し、3連続の団体優勝を成し遂げたストーリー。
話術が巧みで、抱腹絶倒のストーリー。感動をおぼえたラスト。
わずか、30分の話だが、聞き終わると、まるで、一本の映画をみたかのような気分になった。
あと、二年の勤務。個人優勝3連覇、団体優勝5連続をめざし、精進しつづけるという。
来年もまた、報告が頂けるだろう。
それだけでも痛快な話だったのだが、もうひとつある。

警察では、装備品コンテストというのが毎年開催されているらしい。
クライアントは、山岳警備の日常から、担架を運ぶための、廃材のシートベルトを活用した、バンドを提案した。もっとも、コストパフォーマンスがよく、まさに、実用性がある。
しかし、コンテスト対策で潤沢な予算と人員のいる大きな署の独壇場であったらしく、あまり結果に期待していなかったらしいが、あれよあれよと、県大会、地区大会をかちあがり、全国大会へ。
全国大会においては、それぞれのブースにパネルやモニターなど、ものすごいプレゼンテーションがされているなか、パネルすら用意していなく、A4の紙をはりつけて、ぱっと見はそまつなシートベルトのようなものがおいてあるブース。誰しもが、見向きもしないものだったという。

ところが、審査員のおえらいさんが来て、プレゼンがスタートすると、大爆笑をまじえながら、大うけ。
シンプルだが、装備品コンテストの原点に立ち返るいい作品だと、大きな評価。
あれよあれよと、最高の賞である長官賞を頂いたという。

県本部での受賞報告会も、大爆笑の報告会であり、その写真も広報誌に掲載されていた。
すっかり、クライアントのキャラにみせられた、女性高官が、プライベートで、遊びにきたという。

まるで、踊る大走査線のスピンオフドラマを見ているような気分になった。
今度、その女性高官が遊びにきたときは、古後さんもさそうよ、という事。
女性版の室井さん、というポジションになるだろうか。
ちょっと楽しみにしている。

クライアントにとって、2013年は、新しい家も出来、息子さんも結婚し、人生においてうれしいことが続いていたが、さらに、このような出来事もあり、最高の一年だったという。
わずかながら、私の設計した住宅が、よいエネルギーをもたらしたとすれば、とてもうれしい。

いや、ほんとうに、映画化してもおもしろい実話だと思う。痛快な事このうえない。

私も、いくぶんかの痛快な出来事の経験はある。
事務所協会の建築賞で全国で優秀賞を頂いた時は、全国大会で、優秀賞の代表として、表彰状を授与された。
大分県の事務所協会はじまっていらいの快挙という事で、役員の皆さんにも大変よろこんでいただき、後日、特別に金一封まで頂いた。県本部と大分市支部のふたつから。
でも、そこに大爆笑のエピソードは、なかなかついてこない。

こういった大爆笑をからめての快挙を成し遂げる人は、やはり、そういった逸話を日常から豊富にもっている。そういった器の人なんだなあと思った。

おそらくは、署では人気者であり、ヒーローだと思う。
しらない人はいないだろう。いや、本当に痛快な話だった。