桜坂の家@福岡県福岡市の完了検査を無事に済ませる事ができた。
今回の案件は、福岡では規制が厳しくなったロフト付きの住宅であった。
長ーい協議をへて、ロフトの解釈を徹底議論し、正攻法で、ロフトを実現した住宅であった。
いままでの確認申請業務のなかで最も苦労させられた案件でもあった。
だからだろうか、完了検査が指摘事項無しでクリアできたことは感慨深かった。

工務店関係者と検査後、ほっとして談笑し、これまでの苦労をたたえあった。
ぜひにも、次の機会にもご用命下さい、と、声をかけていただいた。

クライアントのつながりから、伝統的な木造建築の実績の多い工務店さんに決定した。
伝統的な木造建築に対して、私の作る建築は、在来工法を使っているので、延長線上だと考えてはいるが、いままで作った事のないタイプだったので、職人さんは当初はとまどっていたという。
しかし、作っていくにつれて、なるほど、という、合理性がつたわり、大変だったけれども、完成が楽しみになっていったという。

ミニマムなファサードへの関心もあり、あちこちで、この現場は噂になっていたという。
工事期間中、誰彼が覗きにやってきていたという。

小高い丘のような桜坂、敷地も道路との高低差がある。近隣の工事現場の様子をみても、アプローチの取り方に設計者の苦心が見られた。一般的には、ちょっとした階段で玄関にアプローチし、道路境界にはなんらかの塀などが作られるケースが多い。私の場合、スロープで玄関まで誘導し、バリアフリーを達成させた。
道路境界には塀などの一切の構築物を排除し、建築物が地盤からにょっきりとはえているような工夫をした。
これによって、狭い全面道路空間にゆとりをもたらしている。そこも、大きなポイントだ。

クライアントが喜ぶ建築をつくるのはむろんの事だが、施工者や関与した職人さんが、作っていて楽しい、という建築をつくるのも我々の義務ではないかと思う。

苦労したぶん、得難い体験をせさていただけたように思う。

24日には完成見学会を行う。ご興味にある方はぜひお越し頂きたい。