沖縄のコラボ案件を課題として、ちょっとしたスタッフ教育を試みた。
まずは、青空スタッフの女の子と現調に行ったとき。
敷地の現地調査のときに、なにを見るべきか。
境界ポイントや、道路との高低差、GL設定のあり方、下水、上水、電柱、ガス管の有無。
青空設計の三年目のスタッフだから、そのへんはスムーズに行っていた。
うん、ちゃんと鍛えられているな、と感心した。
さて、その次。ここまでは基本中の基本だが、ベテランになると、もう、この段階で、頭の中でプランニングがスタートしている。
方位との関係、眺望の有無、隣接地の状況。アプローチの位置。
おのずから、自動的に合理的なゾーニングが見えてくる。
主要な部屋を南向きにするのがセオリーだが、場合によっては東向きもありうる。
そのどちらかだろうな、と、わかる。
私の思考過程を話してあげながら、これは、ちゃっちゃとやって一日でまとめあげるものだよ、と伝える。
4月頃に彼女は大分に連れてきて、研修を行おうという話になっている。彼女が急成長できるようにしてあげたい。

さて、今回はコラボであるから、大分に持ち帰り、当社の宗ちゃんに資料を引き渡す。
連休あけの初日の朝、外出するまでの10分くらいで、概略を説明し、たたき台のプランをつくってみて、とやってみた。

夕方、事務所に戻ると、なにやら、うんうんうなっている様子。
本来なら時間切れ。だが、初めての課題だから出来なくても無理はない。
終業ぎりぎりに打合せを行う。
案の定、混乱したままだった。おまけに、前提条件の整理が出来ていない。
それを指摘し、私は帰った。

翌朝、できました、という報告を待つが、まだ、うなっている状況だった。
午前中まで辛抱して待つ。
午後、打合せ願いますの言葉がかからない。

よし、時間切れ。
打合せを促し、セッション開始。

私の思考の順序を解いて聞かせながら、するすると、スタディし、30分でプランが完成した。
無駄のない、平屋のコートハウス。ミニマムな一品になるだろう。

そして、宗ちゃんにしばしお説教。
他の事務所ならばいいかもしれないが、ラッツにおいては、これくらいのプランニングは一時間で出来ましたと持ってこないと。

目の前でやってみせたので納得できたようだった。

できるかぎり、ニュートラルな状態にして、与条件が語りかけてくる声を聞く。
若いうちはデザインしたい気持ちが耳を曇らせるものだ。

ラッツにおいては、初期のプランニングは時間をかけても一日。それがタイムリミットだ。
翌日にキャド図面化。次の日に模型作成。最大3日。

当然ながら、クライアントとのキャッチボールで変化はしていくが、うまくいけば、そのまま実現するケースも増えてきている。

そして、今回まとめあげたものは、ひな形としてストックされていく。
それが、事務所の資産として残る。いや、残らないかもしれないが、残るくらいに、短時間であろうが、つきつめていく。そういうものだと思う。

こうやって、当社のスタッフは、わずか3日で、急成長していくのだ。