国際的に活躍する建築家、坂さんのプリツカー賞受賞が決まったという速報が入る。
大分県民にとって、目下工事中の県立美術館が坂さんの設計によるものなので、大分県にとっては最高の追い風になるだろう。

坂さんといえば、紙管をつかった仮設建築で、世界の困った人達のために尽力され続けている。
おそらくは、歴代のプリツカー賞受賞者のなかで、もっとも、ボランティア精神にあふれる建築家だと断言していい。極めて社会派な側面を持つ建築家である。
偉大な人。ラガーマンでもあるので、私もリスペクトとともに親近感を抱かせて頂いている。

残念ながら、大分県において、坂さんが県立美術館の指名コンペを勝ったとき、大分県民の99%は、坂さんを知らなかったと思う。

あくまでも、想像の範囲だが、あの坂さんに対して、これまでの関係者は失礼で無礼なふるまいを取っていただろうと思う。たぶん。どれだけの人かわかっていなかっただろうから。

さて、プリツカー賞の受賞を聞いて、行政関係の方、ローカルマスコミは、手のひら返しで、礼賛を始めるのは間違いない。そういった県民性がある。建築家のノーベル賞といわれているもの。小保方さん報道以上に、もりあがってもおかしくはないはず。

審査員をつとめたのは難波先生。さすがの慧眼だった、という事がここでも証明されたといえる。

めでたい事ではあるが、それでも、私の気持ちは、磯崎さんへの特命であるべきではなかったか、との思いは消えない。どうして、大分県の行政は、磯崎さんを大事にしないのだろうか。
建築家の間で、大分に来たら磯崎詣で、というのははるか昔からあたりまえだった。
モダニズムの胎動をこれだけたくさん堪能できるところはなかったのである。

さて、大分のローカルメディアが、このニュースをどれくらい報じるのか。
どれくらいの密度で報じる事ができるのか。
じっくりとチェックさせていただこうか。

宝の持ち腐れにならないといいのだが。