中村天風のアグリッパとの出会いを描いた「ヨーガに生きる」を読み終えた。


必読書として薦められたもの。

お弟子さんのかたが、できるだけ、師を客観視して、カリアッパに出会い修行を終えるまでがかかれている。

こういった小説は、映像が浮かぶかどうかが没頭する分かれ目になる。
この小説は、みごとに映像が浮かんだので、きもちよく、没頭しながら読み終える事ができた。

カリアッパに奇跡的に出会い師事することになり、ヨーガの真髄をもとめての修行がつづく。
そして、最高の境地とされるクンバハカという状態に到達する。

何十年かかっても到達しない人もいるのだが、天風は、数年で体得し、日本において、広めていくらしい。
GHQがヨーガの勉強会を日本で開催し、天風が講演したという。
そのとき、さりげなく、クンバハカに到達するコツを伝授したところ、ひとりの外人女性が、歓喜したという。
長年ヨーガにとりくんでいたが、コツがつかめなかったらしいが、天風のアドバイスで瞬時に覚醒したというのだ。

なるほど、ヨーガのひとつの到達点はクンバハカである、といっていいのだろう。

無の境地とでもいうものだろうか。
肛門を閉め、丹田に力を込めるが、脱力した状態、であるらしい。

オウム真理教で話題になった水中クンバカとはいくぶん定義が違うらしい。

クンバハカの状態というのは、笑っている時にもっとも近いという。
たしかに笑っている時、肛門がしまり、丹田を内側から膨らませ、肩が下がる。

ヨーガの詳細はわからないので、なんともいいがたいが、天風が会得した奥義の1つがクンバハカ。

あと、死んで生き返る修行も見たという。
高僧の修行のひとつで、自分で息をとめ死ぬ。気絶しているのかもしれない。
死んだとされる死体を棺おけにいれて密閉し、8日間放置する。
8日後、取り出し、マッサージすると生き返るというくだり。
失敗するものも多いらしい。
おそるべき修行である。

イエスの復活もこれに近いものだったのかもしれない。
仮死状態になる。そんな事かもしれないが。

セブンイヤーズインチベット、などの映画を見終えたような気分。
もしくは、バットマンが覚醒するまでのビギニングをみているかのような気分であった。

人は毎日、眠る。
つまり、死んだのと一緒だ、と。
そして、また、朝に再生する。
死とはそれくらいのもので、恐れる必要はない。
そして、朝目覚めたときに感謝する。
そういったシンプルな教えがあった。

天風の入門編を読み終えた、という事になるだろうか。