男子フィギュアスケートで羽生君が金メダルに輝いた。おめでとう。
幾分不本意な内容だったが、パトリックも何度も転倒した。金メダルを拾ったような結果ではあるが、それだけ五輪には魔物が棲んでいるという事だろう。ユズル君は持っているなあ、と思う。
リンクはボコボコに見えた。もっといい状態であれば、もっと点数の伸びた戦いになっただろう。

プルシェンコが棄権していなければ、団体のときの点数でいえば、銅メダルだが、ひょっとすると、プルシェンコの金メダルもありえたのではないかとすら思う。
突然の棄権。

プルシェンコの過去のプログラム映像やエキシビションのプレイをむさぼるように見る。
パワフルかつコミカル。繊細さも併せ持つ天才である事がみてとれる。
ソビエトシステムの最後の遺産ともいわれ、ロシア国民のヒーローだ。

そのプルシェンコは、かなりはやい段階からユズルの才能を発見しており、ユズルは男子フィギュアの未来だ、と発言していた。ソチの金メダルもユズルが最有力と予言していたし、ソチ後はコーチをしたいとまで言っている。棄権後のコメントでは、僕はユズルのヒーローだったかもしれないけど、今では僕のヒーローがユズルだ、と、発言している。

天才同士で通じる物があるのだろう。

プルシェンコは貧しい生まれで苦労してきた。10代で一家の大黒柱となる。
ソビエトシステムの最後の遺産と聞くと、ずいぶん年上に感じるが、まだ31歳。
どれほど密度の濃い人生をおくってきたのであろうか。
15歳のユリア・リプニツカヤも貧しい中で今現在、一家の大黒柱としてプレイしている。ハングリー精神というか、もう、死にものぐるいだ。彼女には、今回の活躍で家をプレゼントされるプランが進行中だとか。
これで、お母さんと平和にくらせるベースができる。
日本のフィギュア界も、莫大な費用がかかり、寄付や募金、家族の支援も大変だという。ユズル君の御両親も大変な思いをしてサポートしてきたに違いない。

そもそもプルシェンコがあえて復帰したのは、現在のフィギュアの採点方式の闇と不正を正す為だといわれている。
キムヤオ銀河点。そんなキーワード。キムヨナの八百長による銀河点。男子の皇帝プルシェンコの点数をこえるようなありえない加点がなされてきた。
そして、浅田真央ちゃんへの悪質ないやがらせ。
ロビー活動による審査員の買収、謝罪、ゴネ。特定アジアのかの国の国際スポーツの世界での蛮行は目を塞ぎたくなるほど汚らわしいものだ。そして加担するフジテレビの大罪。

日本アイスホッケー女子の誤判定にもかかわらず、明るく受け止めてはつらつとしている姿に、賞賛があつまっているという。上村愛子さんにしても、抗議や謝罪要求などすることなく、すがすがしい。

プルシェンコも不可解な採点に苦しめられた。だからこそ、日本選手に肩入れする。
技術の最高峰をめざす。そこに美学がある。
ソチ五輪のあと、フィギュア界そしてオリンピックの闇と不正が一掃されてほしいものだと思う。

ぜひとも、ユズル君は、カナダからロシアに拠点を移し、プルシェンコのもとで、さらなる高みをめざしてほしい。エキシビションでマッスルスーツに金色ビキニパンツを着てコミカルなショーを行う未来のユズル君が見える。

日本男子フィギュアの歴史的瞬間をリアルタイムで目撃できてよかった。
記録的な雪で大分の交通網もダメージをくらい、静かな二日間でした。