昨日、住宅の設計監理契約を締結した。


建築相談にいらっしゃって、プラン依頼を頂いてから、実質3週間の出来事である。

プラン依頼を頂き、一週間後にファーストプレゼン。
ファーストプランで予算と要望をほぼ満たす。

幾分修正したいという事で、その翌週にプランAのバージョン2をプレゼン。

そして、しばらく熟考頂き、正式な設計管理契約を締結させていただいた。
気持ちのいい決断をしていただいたように思う。

正式には、プランAのバージョン3という方向で基本設計内容は調整していく方向になる。
がしかし、あくまでもプランAの考え方はそのまま踏襲されているのだ。

このような傾向は、わたしががっつり関与した案件でいえば、今年にはいって二例目である。
基本的に、ファーストプレゼンですべてが決しているという傾向にある。

私の自己記録は、建築相談にこられて設計監理契約を締結するまで延べ10日間。というものがある。
一週間でファーストプレゼンを行い、その三日後に契約していただいた。
土地代を含めると4000万近くなる総予算。設計監理料は200~300万。
そこそこの車が買える金額でもある。
この記録はなかなか破るのが難しいはずである。

なにゆえ、このような短期間で納得していただけるのか。
私が神のごとき能力を持っているといえばかっこいいが、そうではない。
直観力があるという事であり、噛み砕いていえば、絞込みの力がある、という事である。

予算が大前提であり、おおよその延べ床面積のマックスは見える。
敷地のポテンシャルにより、最適なゾーニングは、明快に分かる。
ゾーニングから導き出される間取りのいくつかのパターンからデザイン的、空間の魅力が増していく一本の道筋を見極める。
そうなると、もう、ひとつの案に収束されるのだ。
当然、クライアントの要望も熟考する。
クライアントになりきるのだ。
設計におけるデニーロアプローチ、といいかえてもいい。

100%こうはいかない。
イチローのように4割くらいである。

これを8割くらいにもってこれたなら、私のデニーロアプローチは完成形に至るはずである。
このメソッドの感覚を若手に伝授しつつある。

もう、いきなり3Dでスタディしはじめる。
三次元のバーチャル空間に一手づつ布石を打ち込んでいく。
そんな感覚だ。

今年入った新人の大ちゃん。
入社三ヶ月であるが、もう、BIMソフトを駆使し、今回の契約に至ったプレゼン資料作りは彼が担当した。
契約時には3Dパースを添えて、気持ちよい契約をアシストしてくれた。
専門学校卒業したばかり。
今、実施設計をひとつ担当しながら、いくつもの企画案件をサポートしてくれている。

いきなりのBIM世代となるだろう。時代はかわっていくのだった。

ますますスピードが仕事の質における重要性の大きな要素になっていく。
スピードを追求して質が落ちる事はもはやありえない。

ちまちまと二次元でスケッチして模型をつくっている時代ではなくなる。
三次元でスケッチしていく。それがパースになり、切断面が各種図面になる。
基本設計終了がワンデイ。
それがスタンダードになる時代は目前に迫っている。