住宅の設計依頼を受けて、設計の終盤にはエアコンの設置を考慮する。
本工事に含めると、どうしても割高となってしまうので、コンセントのみを設置し、本工事からはずす事が多い。配管を隠したいような場合には、配管工事までを本工事とする。

完成後、家電量販店で必要な時期に設置していただく。そういったパターンが多い。

もうひとつの問題は、いま使っているエアコンの処遇だ。

取り外して、クリーニングをして、ガスなどを入れなおし、再び設置。
取り外し料金、クリーニング料金、取り付け料金。合計すると、すぐに3〜4万となる。
6畳用などの小さなエアコンの場合、省エネ能力の高い最新型を家電量販店で取り付け工事費込みのセット料金で買い替えた方がよっぽどいい、という結論になる。

エアコンにかぎらず、家電品はとにかく、買い替えた方がお得、という仕組みになってしまっている。
数年間使用する消耗品のような扱いだ。

パッシブハウスを指向する私は、エアコンのいらない住宅を目指している。
完全にエアコンなどの冷暖房器具の必要のない住宅、という実績はまだないが、豊岡の家・2では、6畳用の小さなエアコンを一台、補助的に使用するだけで、2LDKの空間の温湿度管理を実現している。

エアコンの省エネ性能は格段に飛躍しており、もっとも効率がいいとされている。
節電とかの話になったときに、エアコンが悪玉にあげられやすいが、そうでもないという。

ようやく、日本のサッシメーカーが、樹脂サッシのトリプルガラスという製品を投入した。
これからは、樹脂サッシでトリプルガラス、というのが、標準化されていくだろうと思う。
断熱性能も向上して、エアコンに頼り切るような事は必要なくなると思う。
そのうち、エアコンというか、温度調整のできる換気扇。そのような扱いになるのではないだろうか。
換気扇感覚でとりつけるもの。そういう感覚だ。

そのような時代がすぐに来ると思う。
住宅にかかわるエネルギーが、従来の1/5まで低減していく。そんな時代だ。

エアコンメーカーは、さらなる追求を行い、省エネ性能をますます高めていただきたい。
買い替えても、トータルで、地球環境にやさしい。そういったエアコンだ。